髪質改善で巻き取れやすいのはなぜ?カールの持ちを良くするコツと原因を詳しく解説

髪質改善で巻き取れやすいのはなぜ?カールの持ちを良くするコツと原因を詳しく解説
髪質改善で巻き取れやすいのはなぜ?カールの持ちを良くするコツと原因を詳しく解説
縮毛矯正と髪質改善の悩み

せっかく髪質改善をしてツヤツヤの美髪を手に入れたのに、「アイロンで巻いてもすぐに取れてしまう」「カールの持ちが悪くなった」と悩んでいませんか。髪質改善は、髪の内部を補修して扱いやすい状態にする素晴らしい施術ですが、実は髪の状態が整うことで、以前よりも髪質改善後は巻き取れやすいと感じる方が少なくありません。

髪が綺麗になったからこそ、巻き髪などのヘアアレンジも楽しみたいですよね。実は、髪質改善の種類や日々のスタイリング方法を少し工夫するだけで、美しいツヤを維持しながらカールの持ちを劇的に改善することが可能です。この記事では、髪質改善後に巻きが取れやすくなる理由と、理想のスタイルをキープするための具体的な解決策をご紹介します。

髪質改善で巻き取れやすい原因と髪の内部で起きている変化

髪質改善を受けた後に、以前よりもアイロンの形がつきにくくなったり、数時間でストレートに戻ってしまったりするのには明確な理由があります。まずは、なぜ髪が綺麗になると同時に「巻き」が取れやすくなってしまうのか、そのメカニズムを正しく理解しましょう。

酸熱トリートメントによる髪の疎水化

最近の髪質改善で主流となっている「酸熱トリートメント(さんねつトリートメント)」は、グリオキシル酸などの成分と熱の力を使って、髪の内部に新しい結合を作る施術です。この工程により、髪は「疎水性(そすいせい)」という、水を弾きやすい健康な状態に近づきます。

ダメージヘアは水分を吸い込みやすく形がつきやすい反面、湿気で崩れやすい性質があります。一方で、健康になった髪は内部の水分バランスが安定しているため、外部からの熱による形状変化に対して抵抗力が強くなります。この「髪がしっかりしたこと」が、結果として巻きの弱さにつながることがあるのです。

また、酸熱トリートメントは繰り返すことで髪が引き締まり(収斂作用)、ハリが生まれます。髪に弾力が出すぎると、アイロンで曲げようとしても元のまっすぐな形に戻ろうとする力が働き、カールが緩んでしまう原因となります。

表面が整い摩擦が少なくなることによる影響

髪質改善を行うと、剥がれかかっていたキューティクルが綺麗に整い、髪の表面が非常に滑らかになります。指通りが良くなるのは嬉しいメリットですが、スタイリングの面では「髪同士の摩擦」が極端に減ってしまうという側面があります。

巻き髪がキープされる仕組みの一つに、髪同士が適度に引っかかり合って形を維持するというものがあります。表面がサラサラになりすぎると、歩いている時の振動や風の影響で髪同士が滑り落ち、カールがバラバラに解けやすくなってしまうのです。これが、見た目には「巻きが取れた」と感じる要因になります。

特にシリコンやオイル成分でしっかりとコーティングされた状態だと、アイロンの熱は伝わりますが、髪をホールドする力が弱まります。ツヤと滑らかさが出るほど、物理的なキープ力が低下するのはある意味で「髪が綺麗になった証拠」とも言える現象です。

髪の結合状態と熱反応の変化

髪の形を変えるとき、髪の内部では「水素結合」というつながりが一度切れ、再結合することで形が定着します。髪質改善、特に縮毛矯正に近い成分が含まれる施術の場合、この結合が非常に安定した状態に整えられます。

安定した髪は、一時的な熱による形状記憶がしにくくなる傾向があります。また、髪の内部に補修成分がぎっしりと詰まっていると、熱が芯まで伝わるのに時間がかかったり、熱によって形を変えるための「余白」が少なくなったりすることもあります。

ダメージによってスカスカだった髪は、熱を与えれば簡単に形が変わりましたが、密度の高い「美髪」はそう簡単には形を変えてくれません。この変化を理解せずに以前と同じ方法で巻いていると、どうしてもキープ力が足りないと感じてしまうのです。

巻き髪をキープするために見直したいベース作りとケア方法

髪質改善後の髪で美しいカールを長持ちさせるには、アイロンを握る前の「準備段階」が非常に重要です。土台となる髪の状態を整えることで、熱の伝わり方や形を固定する力が大きく変わります。

ドライヤーでの完全乾燥がカールの持ちを左右する

基本中の基本ですが、髪質改善後の髪は特に「完全に乾かすこと」が重要です。髪にわずかでも水分が残っていると、アイロンを当てた際に内部で水蒸気が発生し、髪に深刻なダメージを与えるだけでなく、形が全く定着しません。

特に酸熱トリートメント後の髪は、表面は乾いて見えても内部に水分を溜め込んでいる場合があります。ドライヤーの風を根元から毛先に向かって当て、手で触れたときに「冷たさ」を感じない状態までしっかり乾燥させましょう。湿り気はカールにとって最大の敵となります。

夜のシャンプー後のドライが甘いと、翌朝の髪に余計な水分や寝癖が残り、カールの定着を妨げます。夜のうちにしっかり形を整えて乾かしておくことが、翌日の巻きの持ちを良くするための第一歩です。仕上げに冷風を当ててキューティクルを締めるのも忘れないでください。

スタイリング剤の選定とつけるタイミング

「巻きが取れやすいから」と、アイロンの後にハードスプレーを大量にかける方がいますが、実は「巻く前」の仕込みの方が大切です。髪質改善後の滑らかな髪には、熱から守りつつ形を記憶させる「カール専用のベース剤」を使用しましょう。

オイルタイプよりも、ミストやミルクタイプの方が髪の内部に浸透しやすく、ベタつきを抑えながらキープ力を高めてくれます。ベース剤をつけた後は、再度ドライヤーで軽く乾かすか、湿り気がなくなるまで数分待ってからアイロンを通すのがポイントです。

逆に、重すぎるオイルを巻く前につけすぎると、熱の伝わりを邪魔したり、油分の重みでカールがダレたりすることがあります。オイルは仕上げのツヤ出しとして使い、巻く前は「形を作るための成分」が入ったアイテムを選びましょう。

髪の水分量を適切に保つホームケア

髪質改善の効果を長持ちさせつつ、スタイリングしやすい柔軟性を保つためには、日々のシャンプー選びも重要です。洗浄力が強すぎるシャンプーは、せっかく入れた補修成分を流出させ、髪を硬くパサつかせてしまいます。

髪が硬くなるとアイロンの馴染みが悪くなるため、アミノ酸系の優しい洗浄成分のものを選びましょう。また、週に1〜2回のヘアマスクで適度な潤いを補給することで、髪に「しなり」が生まれ、アイロンで形をつけやすくなります。

適度な潤いがある髪は、熱を与えたときに柔軟に形を変えてくれます。完全に乾燥している状態と、潤いが保持されている状態では、熱の反応速度が異なります。プロが推奨するホームケアを継続することで、巻きやすい美髪のコンディションを維持できます。

髪質改善後の巻き髪を長持ちさせるアイロンの使い方のコツ

髪の状態が変わったのであれば、アイロンの使い方も「髪質改善後モード」にアップデートする必要があります。少しのテクニックの差が、夜まで崩れないカールを作る鍵となります。

適切な温度設定と熱を通す時間の目安

「巻きが取れやすいから」と200度近い高温で巻くのは厳禁です。髪質改善後のデリケートな髪に過度な熱を与えると、成分が変質して髪が硬くなる「熱変性」を起こし、ますます形がつかない髪になってしまいます。

髪質改善後のアイロン温度の目安

・基本の温度:140度〜160度

・細い髪・ダメージ毛:130度〜140度

・太い髪・硬い髪:160度前後

高温で一瞬通すよりも、適温で「3〜5秒」ほどじっくり熱を伝える方が、髪の芯まで形が定着します。急いで何度も同じ箇所にアイロンを当てるよりも、一度で丁寧に熱を通す方がダメージも少なく、カールの持ちも良くなります。

一度に挟む毛束の量とスルーの重要性

一度にたくさんの髪を挟んで巻こうとすると、毛束の外側には熱が伝わりますが、内側まで熱が届きません。これが「巻いた直後はいいけれど、すぐに取れてしまう」大きな原因の一つです。面倒でも、髪を細かくブロッキングして少量ずつ巻きましょう。

また、いきなり髪を巻き付けるのではなく、一度アイロンで毛先まで優しく「スルー(滑らせる)」させるのがコツです。これにより、髪質改善の効果と相まってキューティクルがさらに整い、均一に熱を受け入れる準備が整います。

スルーをすることで髪の表面が整い、カールの面が綺麗に出るようになります。面が整ったカールは光を反射してよりツヤが増し、髪同士のまとまりも良くなるため、結果としてスタイルが崩れにくくなるというメリットがあります。

巻いた後の「冷ます工程」が形を固定する

ここが最も重要なポイントです。髪の形は「熱が冷める瞬間」に固定されます。アイロンで巻いた後、すぐに手でほぐしたり、髪を揺らしたりしていませんか。熱い状態のまま動かしてしまうと、定着しようとしている結合が壊れてしまいます。

巻いた直後の髪は、手のひらでそっと受け止めるか、そのままの形で数秒キープしてください。髪の熱が完全に取れるまで放置することで、カールがしっかりと「記憶」されます。全ての箇所を巻き終わるまで、手ぐしを通すのは我慢しましょう。

「熱を入れる時間と同じくらい、冷ます時間を大切にする」だけで、カールの持続力は驚くほど変わります。忙しい朝でも、この数十秒の差が夕方のヘアスタイルを左右すると考えて、丁寧に行ってみてください。

自分の髪に合った髪質改善メニューの選び方

「巻きやすさ」を重視したい場合、どの種類の髪質改善を選ぶべきかも重要なポイントです。美容室のメニューによって、仕上がりの質感やスタイリングのしやすさが大きく異なります。

酸熱トリートメントと縮毛矯正の違い

よく混同されがちなのが「酸熱トリートメント」と「縮毛矯正」です。縮毛矯正は髪の結合を一度切って完全に作り替えるため、最もストレート力が強く、その分アイロンの形はつきにくくなります。頑固な癖を伸ばしたい場合には最適ですが、巻き髪の自由度は少し下がります。

一方、酸熱トリートメントは結合を補強する施術です。癖を伸ばす力は弱いですが、髪にハリとコシを与えます。ただし、前述の通りやりすぎると髪が硬くなる特性があるため、頻度や薬剤の強さを美容師さんと相談することが大切です。

もし「毎日コテで巻きたい」という希望があるなら、その旨を事前に伝えましょう。美容師さんは、巻きやすさを損なわないように薬剤の濃度を調整したり、より柔軟な仕上がりになる成分を選んだりして、あなたのライフスタイルに合わせた提案をしてくれます。

水素トリートメントやケラチントリートメントの特性

巻き取れやすさが気になる方に最近人気なのが、「水素トリートメント」や「ケラチントリートメント」です。これらは酸熱トリートメントほど髪を強く引き締めすぎないため、比較的ナチュラルな柔らかさが残りやすいのが特徴です。

水素トリートメントは悪玉活性酸素を除去し、髪の水分量を根本から引き上げます。髪が瑞々しく柔らかくなるため、アイロンの馴染みが非常に良く、しなやかなカールを作ることが可能です。乾燥による「巻きの取れ」を防ぎたい方にも適しています。

ケラチントリートメントは、髪の主成分であるタンパク質を補給します。髪に自然な弾力が戻るため、カールが「ぷるん」と弾むような質感になります。自分の理想とするスタイルが「シャープなストレート」なのか「ふんわりした巻き髪」なのかによって、選ぶべきメニューは変わります。

メニュー名 仕上がりの質感 巻きやすさ
縮毛矯正 シャープ・まっすぐ △(つきにくい)
酸熱トリートメント ハリ・コシ・ツヤ ○(やりすぎ注意)
水素トリートメント 柔らかい・潤い ◎(馴染みが良い)

美容師さんへの伝え方とカウンセリングのポイント

失敗を防ぐための最も確実な方法は、カウンセリング時に「普段からアイロンで巻くかどうか」を明確に伝えることです。「癖は抑えたいけれど、巻き髪も楽しみたい」という要望は、美容師にとって非常に重要な情報になります。

「前回の施術後、巻きが取れやすくて困った」という経験があれば、それも必ず伝えましょう。薬剤の放置時間を短くしたり、酸の成分をマイルドなものに変えたりすることで、扱いやすさを調整できるからです。

また、仕上げの際にプロがどのようなアイロンワークをしているか観察してみてください。プロは髪の状態に合わせて、適切な厚みで毛束を取り、絶妙なスピードでアイロンを動かしています。その技を少し盗むだけでも、自宅での再現性がぐっと高まります。

巻いても取れやすい時に試したい裏技とおすすめアイテム

どうしても巻きが持たない時のための、ワンランク上のテクニックとアイテム選びについて解説します。これらを組み合わせることで、雨の日や長時間の外出でも自信の持てるスタイルを維持できます。

キープ力の高いベーススプレーの活用法

髪質改善後のサラサラヘアには、粒子が細かく、固まりすぎない「ベース用スタイリングスプレー」が非常に有効です。巻く前の髪全体に軽く振りかけるだけで、髪の表面に適度な引っ掛かりが生まれ、カールの持続力が格段にアップします。

ポイントは、一箇所に集中してかけないことです。髪から20cmほど離して、円を描くようにふわっと全体にまとわせます。その後、軽くブラッシングしてなじませてから巻くと、パリパリにならずに自然な柔らかいカールをキープできます。

最近では、熱に反応して補修成分が髪に定着する「ヒートアクティブ成分」配合のスプレーも多く販売されています。これを使えば、スタイリングをしながら髪をケアするという一石二鳥の効果も期待できるため、美髪を目指す方には特におすすめです。

知っておきたい!スタイリング剤の使い分け

ベース剤は「形を作るため」、仕上げ剤は「形を守るため」に使います。髪質改善後の髪には、どちらか一方だけでなく、両方を少量ずつ重ね使いするのが、重さを出さずにキープするコツです。

外出先での手直しとリペア方法

もし外出先で巻きが取れてきてしまったら、焦ってブラッシングするのは避けましょう。摩擦でさらにカールが伸びてしまいます。まずは、少量のバームやワックスを指先になじませ、カールの束を優しく「持ち上げるように」揉み込んでみてください。

この時、手のひらの体温でスタイリング剤をしっかり溶かしてからつけるのが、ムラなく仕上げるポイントです。また、最近では持ち運び可能なコードレスアイロンも進化しています。前髪や顔まわりなど、印象を左右する部分だけをサッと直すだけで、全体の清潔感が復活します。

ただし、外出先でのアイロンは髪が乾燥している状態で行うため、何度も通しすぎないよう注意が必要です。あくまで「ポイント使い」にとどめ、全体のボリューム感はスタイリング剤の付け足しで調整するのが髪を傷ませないコツです。

夜の仕込みで翌朝の巻きやすさを変える

翌日の巻きを長持ちさせるには、前日の夜の過ごし方も関係しています。お風呂上がりのアウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)は、ミルクタイプのものを選ぶと、髪に柔軟性が生まれて翌朝のアイロンが馴染みやすくなります。

また、寝る時に髪を軽く三つ編みにしたり、シルク素材のナイトキャップを被ったりすることで、寝癖を防ぎつつ適度な「クセ」が土台として残ります。真っ直ぐすぎる状態から巻くよりも、少し動きがある状態から巻く方が、カールの食いつきが良くなるのです。

朝の時間を短縮したい場合は、夜のうちにカーラーを巻いて寝るという方法もあります。髪質改善後の髪は形が定着しにくい反面、一度ついた形は綺麗に出やすいため、こうした「土台作り」が非常に効果を発揮します。

髪質改善で巻き取れやすい悩みを解決して理想のスタイルを楽しむまとめ

まとめ
まとめ

髪質改善を受けた後に髪質改善で巻き取れやすいと感じるのは、決して失敗ではなく、あなたの髪が健康的になり、表面が整ったというポジティブな変化の結果でもあります。原因が「髪の疎水化」や「摩擦の減少」にあることを理解すれば、対策は決して難しくありません。

まずは日々のケアで髪の柔軟性を保ち、アイロン前のベース作りを徹底しましょう。そして、適切な温度設定と「冷ます工程」を意識するだけで、カールの持続力は劇的に改善します。髪が綺麗になった今だからこそ、これまで以上に美しい巻き髪スタイルを楽しめるはずです。

もし自分でのスタイリングに限界を感じた時は、迷わず担当の美容師さんに相談してみてください。あなたの髪の状態に合わせた最適なメニュー調整や、おすすめのスタイリング剤を提案してくれるはずです。正しく賢く髪質改善と付き合いながら、周囲が憧れるようなツヤのあるカールスタイルを手に入れてくださいね。

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