せっかく美容室で髪質改善をしてサラサラの美髪を手に入れたら、その美しさを一日でも長くキープしたいですよね。しかし、翌日の朝に鏡を見て「少し寝癖がついているけれど、髪質改善の次の日にアイロンを使っても大丈夫かな?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
実は、施術直後の髪は非常にデリケートな状態にあります。良かれと思って行ったアイロンが、せっかくの成分を壊してしまったり、ダメージの原因になったりすることもあるため注意が必要です。この記事では、髪質改善後のアイロン使用の可否や、美髪を維持するためのポイントを詳しく解説します。
毎日のお手入れを少し工夫するだけで、サロン帰りのような手触りが驚くほど長続きします。正しい知識を身につけて、理想の艶髪を楽しんでいきましょう。髪の状態に合わせた最適な温度設定や、避けるべきNG行動についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
髪質改善の次の日にアイロンを使用する際の基本ルールと注意点

髪質改善を受けた直後は、髪の内部で薬剤の反応が続いていたり、キューティクルが完全に落ち着いていなかったりすることがあります。そのため、次の日のアイロン使用にはいくつかのルールを知っておくことが大切です。
施術後24時間はなるべくアイロンを控える理由
髪質改善の種類にもよりますが、多くの施術では髪の内部に新しい結合を作ったり、栄養分を定着させたりしています。この反応は美容室を出た後も緩やかに続いており、完全に安定するまでには約24時間が必要とされています。
この安定していない状態でアイロンの強い熱を加えてしまうと、定着しようとしていた成分が変質してしまう恐れがあります。その結果、持ちが悪くなったり、手触りが硬くなったりすることがあるのです。できれば翌日はアイロンを使わずに過ごすのが理想的といえます。
どうしても形を整えたい場合は、設定温度を低くして、サッと通す程度にとどめましょう。髪への負担を最小限に抑えることが、数週間後の髪の状態を左右します。施術当日の夜にシャンプーを控えるのと同様に、翌日のアイロンも慎重に行うのが美髪への近道です。
アイロンの熱が髪質改善成分に与える影響
髪質改善に使われる薬剤には、熱に反応して持続性を高めるものもあれば、逆に過度な熱で壊れてしまうものもあります。特に「酸熱トリートメント」などは仕上げにアイロンの熱を利用しますが、自宅での過剰な熱は禁物です。
自宅でのアイロンがけで熱を加えすぎると、髪内部のタンパク質が硬くなる「タンパク変性」を引き起こす可能性があります。これは生卵に熱を通すとゆで卵になって固まるのと同じ現象で、一度硬くなった髪は元に戻りません。
特に施術直後は髪が水分を保持しようと頑張っている時期なので、高熱でその水分を飛ばしすぎるのは避けましょう。適切な温度を守ることで、髪質改善で得た「しなやかさ」と「潤い」をしっかり保護していくことができます。
どうしても寝癖が気になるときの対処法
朝起きてどうしても髪が跳ねている場合、アイロンに頼りたくなるのは当然のことです。そんな時は、まず軽く水で濡らしてドライヤーで根元から乾かし直す方法を試してみてください。根元の癖を取るだけで、毛先のハネは落ち着くことが多いです。
ドライヤーを使う際も、髪から15cm以上離して、熱が一点に集中しないように振りながら乾かしましょう。仕上げに冷風を当てることで、開いたキューティクルが引き締まり、アイロンを使わなくても自然なツヤが戻ってきます。
それでもアイロンが必要な箇所がある場合は、同じ場所に何度もアイロンを当てないように注意してください。一度のスルーで形を決めるイメージで、手早く終わらせることが髪を守るためのポイントになります。
種類別に見る髪質改善後のアイロン使用タイミングとポイント

「髪質改善」と一言で言っても、実はサロンによってメニューの内容はさまざまです。選んだ施術の種類によって、アイロンを使って良いタイミングや注意すべき点が異なります。ここでは代表的な3つのタイプについて見ていきましょう。
【髪質改善の種類とアイロンの目安】
・酸熱トリートメント:翌日からOK(ただし低温推奨)
・縮毛矯正を伴う髪質改善:48時間は避けるのが無難
・システムトリートメント系:翌日から問題なし
酸熱トリートメント後のアイロン使用
酸熱トリートメントは、グリオキシル酸などの成分を熱の力で定着させる施術です。サロンでの仕上げにもアイロンを使用するため、家でのアイロンも比較的相性が良いとされています。しかし、やりすぎは禁物です。
施術の翌日は、まだ髪の中に酸の成分が残っている状態です。ここに180度以上の高熱を当ててしまうと、髪が脱水状態になり、パサつきやゴワつきを感じる原因になります。酸熱トリートメントの柔らかい質感を守るためには、温度管理が非常に重要です。
翌日にアイロンを使う場合は、成分を優しくいたわるようなイメージで行いましょう。髪を薄く取りすぎず、ある程度の束感を持ってアイロンを通すと、熱の伝わり方が穏やかになりダメージを軽減できます。潤いを閉じ込めるイメージが大切です。
縮毛矯正ベースの髪質改善後のアイロン使用
もし受けた施術が、微弱な還元剤(髪を柔らかくする薬)を含む縮毛矯正に近い髪質改善だった場合、より慎重になる必要があります。このタイプは髪の結合を一度切って再結合させているため、形が非常に定着しやすい時期だからです。
施術後すぐにアイロンで強く巻いたり、毎日同じ場所をプレスしたりすると、その形が記憶されてしまうことがあります。特に最初の数日間は、真っ直ぐな状態を維持してあげることで、その後のスタイリングが格段に楽になります。
そのため、縮毛矯正を兼ねた髪質改善の後は、最低でも2〜3日はアイロンの使用を控えるか、ごく低温で使用するのがベストです。耳にかけたり、きついゴムで結んだりするのも、跡が残る可能性があるため避けるようにしましょう。
水素トリートメントやシステムトリートメント後のアイロン使用
水素トリートメントや高級なシステムトリートメントの場合、薬剤による結合の変化は少ないため、アイロンの使用制限はそれほど厳しくありません。しかし、せっかく補給した栄養分を熱で流出させない工夫は必要です。
これらのトリートメントは髪の水分量を高めてくれる効果がありますが、高熱のアイロンは水分を奪う天敵です。施術の効果を1ヶ月持続させたいのであれば、やはりアイロンの使用頻度は週に数回に抑えるのが理想的と言えます。
もし毎日アイロンを使いたい場合は、保護効果のあるオイルやミルクを必ず併用してください。トリートメントで整ったベースを、外側からコーティングして守ってあげることで、摩擦や熱によるダメージから髪を保護することができます。
アイロンを使う際に守りたい温度設定と髪へのダメージを抑えるコツ

髪質改善の効果を台無しにしないためには、アイロンの「温度」と「使い方」が鍵を握ります。これまで意識していなかった方も、この機会に設定温度を見直してみましょう。髪の負担を劇的に減らすことができます。
髪のタンパク質は150度を超えると変性が始まると言われています。特にダメージがある髪や、施術直後のデリケートな髪には、より低い温度設定が求められます。
理想的な設定温度は140度から160度
多くの方が180度以上の高温でアイロンを使っていますが、髪質改善後の髪には熱すぎます。おすすめの設定温度は「140度から160度」の間です。これくらいの温度であれば、髪へのダメージを抑えつつ、しっかりと形を整えることが可能です。
もし140度で形がつかない場合は、アイロンを通すスピードを少しゆっくりにしてみてください。無理に温度を上げるよりも、安定した温度でゆっくり通す方が、髪の芯まで熱が伝わりやすく、スタイルも長持ちしやすくなります。
逆に、何度も同じ場所にアイロンを当てるのは厳禁です。140度であっても、10回も通せば髪は大きなダメージを受けます。1回から2回でスッと通し終えるように意識することで、髪質改善特有の艶やかな質感をキープできます。
髪を完全に乾かしてからアイロンを通す
絶対にやってはいけないのが、髪が湿った状態でアイロンを当てることです。ジュッという音がして湯気が出る現象は「水蒸気爆発」と呼ばれ、髪の内部組織を破壊してしまう非常に恐ろしいダメージ現象です。
髪質改善後は髪が水分を抱え込みやすくなっているため、一見乾いているように見えても内部に湿り気が残っていることがあります。ドライヤーでしっかり乾かした後、冷風を当てて「冷たさ」を感じないか確認する習慣をつけましょう。
もし冷たく感じる箇所があれば、そこにはまだ水分が残っています。完全に乾いた状態で行うアイロンは、摩擦も少なく、髪質改善で整えた表面のキューティクルを綺麗に整列させてくれる効果もあります。
保護剤(ヒートプロテクト剤)の活用方法
アイロンを使う前には、熱から髪を守る専用のベース剤を使用しましょう。最近では、アイロンの熱を利用して髪を補修する「メドウフォームーδーラクトン」などの成分が含まれた製品も多く販売されています。
ただし、髪質改善直後は薬剤が髪に馴染んでいる最中なので、あまり重すぎるオイルやクリームは避けたほうが無難です。軽めのミストタイプや、サロンで推奨されたアフターケア剤を使用するのが最も安心できる選択です。
ムラなく塗布するために、手に広げてから毛先中心に馴染ませ、その後粗めのコームで一度とかすと良いでしょう。これにより、アイロンの熱が一点に集中するのを防ぎ、均一に熱が伝わるようになるため、仕上がりのツヤも格段に向上します。
髪質改善の効果を高めるために自宅で意識したい基本ケア

髪質改善の次の日にアイロンを使うかどうか以前に、土台となる日々のヘアケアが重要です。サロンでの仕上がりを維持するためには、自宅でのケアを「髪質改善仕様」にアップデートすることをおすすめします。
シャンプー選びが持ちを左右する
髪質改善の効果を長く保つために最も重要なのは、毎日使うシャンプーです。洗浄力の強すぎるシャンプーは、せっかく髪に入れた栄養分や薬剤を一緒に洗い流してしまいます。特に「高級アルコール系」の洗浄成分には注意が必要です。
理想的なのは、髪と同じ成分で洗う「アミノ酸系シャンプー」です。マイルドな洗浄力で、髪に必要な潤いを残しながら優しく洗い上げてくれます。成分表示に「ココイル〜」や「ラウロイル〜」と記載されているものを選んでみてください。
お風呂上がりの「即ドライ」を徹底する
髪は濡れている状態が最も弱く、ダメージを受けやすい時間帯です。キューティクルが開いているため、内部の成分が流出しやすく、枕との摩擦で表面がボロボロになってしまいます。お風呂から出たら、なるべく早く乾かすことが鉄則です。
タオルでゴシゴシ拭くのではなく、優しくプレスするように水分を吸い取ってください。その後、アウトバストリートメントをつけて、根元から毛先に向かって風を当てます。このとき、上から下へ向かって乾かすとキューティクルが整いやすくなります。
しっかり乾かすことで髪質改善の成分が定着しやすくなり、翌朝の寝癖もつきにくくなります。結果として、朝のアイロンの使用時間を短縮でき、髪への負担を減らすという好循環が生まれるのです。毎日の積み重ねが美髪を作ります。
ブラッシングでキューティクルを整える
意外と忘れがちなのが、丁寧なブラッシングです。髪質改善をした髪は絡まりにくくなっていますが、静電気や外部からの刺激には敏感です。質の良いヘアブラシを使って、こまめに髪を整えてあげましょう。
特に入浴前と就寝前のブラッシングは効果的です。入浴前にブラッシングをすることで、汚れが落ちやすくなりシャンプーの摩擦を軽減できます。また、就寝前に整えておくことで、翌朝の爆発的な寝癖を防ぐことが可能です。
豚毛や猪毛などの天然毛ブラシを使うと、髪に自然なツヤを与えつつ、静電気を抑えることができます。アイロンに頼る前に、まずはブラシで髪の面を整える習慣をつけるだけで、髪の扱いやすさが劇的に変わるはずです。
よくある失敗例から学ぶ髪質改善後のアイロンで避けるべきこと

「自分では良かれと思ってやっていたことが、実は髪にダメージを与えていた」というケースは少なくありません。ここでは、よくある失敗例を紹介します。これらを避けるだけで、髪質改善の成功率はぐっと高まります。
高温アイロンで何度もプレスする
一度のアイロンで真っ直ぐにならないからといって、同じ箇所を何度も挟んで熱を加えるのは最も避けたい行為です。髪質改善をした後の髪は熱の反応が良くなっていることが多いため、過度なプレスは髪を焦がしているのと同じ状態になります。
「ジュッ」という音がしなくても、内部ではタンパク質が凝固し、最終的には「枝毛」や「切れ毛」の原因となります。特に髪質改善の直後は、アイロンの回数を最小限に抑えるよう、いつも以上に意識してスタイリングを行いましょう。
もし癖が伸びにくいと感じるなら、一度に挟む髪の量を少なくしてみてください。面倒に感じるかもしれませんが、少量ずつ丁寧にアイロンを通す方が、結果的に少ない回数で綺麗に仕上がり、ダメージも大幅に軽減できます。
アイロン後の冷やしを忘れる
アイロンで形を作った後、すぐに髪を触ったり動かしたりしていませんか?髪は「熱が冷めるときに形が固まる」という性質を持っています。熱い状態のまま放置したり、手ぐしで崩したりすると、せっかくのアイロンの効果が半減してしまいます。
特に髪質改善後は、形の定着を助けるためにも、アイロンを通した直後に数秒間、その形をキープしながら冷ます時間を設けてください。あるいは、ドライヤーの冷風をサッとかけるのも非常に効果的です。
この「冷ます」工程を挟むだけで、カールの持ちやストレートの持続力が格段にアップします。余計な手直しが不要になるため、結果として一日に髪に当てる熱の総量を減らすことができ、髪の健康を守ることにつながります。
無理なカールアイロン(コテ)の使用
髪質改善、特にストレート系の施術を受けた直後に、細いコテでぐるぐると強く巻くのは避けましょう。髪質改善は本来、髪の形状を整えて扱いやすくするものです。そこに強い薬剤の力を上書きするようなスタイリングは負担が大きすぎます。
どうしても巻きたい場合は、32mmや38mmなどの太めのコテを使い、低い温度でニュアンスをつける程度に留めてください。強く巻きすぎると、髪質改善で整えた形状の記憶が乱れ、次に洗ったときにパサつきを感じやすくなります。
特に施術から1週間以内は、髪が「新しい形」を覚えている大切な期間です。なるべく大きなカーブを描くようなスタイリングを心がけることで、髪質改善の恩恵を最大限に受けながら、おしゃれを楽しむことができるようになります。
髪質改善の次の日にアイロンを使う際のまとめ
髪質改善を受けた後の髪は、見た目はツヤツヤで健康そうに見えますが、内部はとても繊細で変化しやすい状態にあります。髪質改善の次の日にアイロンを使う際は、以下のポイントを必ず守るようにしましょう。
【美髪を守るアイロン使用のポイント】
・施術後24時間は極力アイロンの使用を控える
・使用する場合は、温度を140度〜160度の低温に設定する
・必ず髪を100%乾かしてからアイロンを通す
・保護剤を使用して熱ダメージをブロックする
・同じ場所に何度もアイロンを当てず、手早く終わらせる
髪質改善は一度の施術で終わりではなく、その後の自宅での過ごし方で完成します。特にアイロンは、使い方次第で「美髪を維持するツール」にもなれば、「ダメージを加速させる原因」にもなります。正しい知識を持って向き合うことが、憧れの艶髪を長く楽しむための秘訣です。
もしスタイリングに迷ったときは、無理にアイロンを使わず、ブラッシングやドライヤーの冷風を活用してみてください。少しの手間と優しさが、数ヶ月後のあなたの髪をより美しく輝かせてくれるはずです。毎日のお手入れを楽しみながら、理想のヘアスタイルを維持していきましょう。



