くせ毛の悩みから解放される縮毛矯正と、一気に髪を長く華やかにできるエクステ。この2つを「一度の美容室で同時に終わらせたい」と考える方はとても多いです。忙しい日々の中で、何度もサロンに足を運ぶのは大変ですよね。
しかし、縮毛矯正とエクステの同時施術には、守るべき順番や知っておくべきリスクがいくつか存在します。何も知らずに予約してしまうと、仕上がりに満足できなかったり、髪を傷めてしまったりする可能性もあるため注意が必要です。
この記事では、縮毛矯正とエクステを同時に行いたい方に向けて、正しい順番やメリット・デメリット、施術後のヘアケア方法まで詳しく解説します。あなたの髪をより美しく、理想のスタイルに近づけるための参考にしてください。
縮毛矯正とエクステを同時に施術することは可能なの?

結論からお伝えすると、縮毛矯正とエクステを同じ日に施術することは可能です。多くの美容室で、セットメニューとして提供されていたり、相談に乗ってもらえたりします。まずは、同時施術の基本的な考え方について見ていきましょう。
ほとんどの美容室で同日施術が可能です
現在の美容業界では、薬剤の進化や技術の向上により、縮毛矯正をかけた直後にエクステを付けることは一般的なメニューとなりつつあります。くせ毛を伸ばしてボリュームを抑えた後にエクステを付けることで、地毛との馴染みが非常に良くなります。
特に、シールエクステと呼ばれる接着面が平らなタイプのエクステが登場してからは、縮毛矯正との相性がさらに良くなりました。地毛が真っ直ぐになっていることで、接着部分が浮きにくくなり、より自然なロングヘアを実現できるようになったのです。
ただし、美容室によっては「髪への負担」を考慮して、同日の施術を断っている場合もあります。事前に、そのサロンが同時施術に対応しているかどうかを公式サイトや電話で確認しておくことが、スムーズな予約の第一歩となるでしょう。
美容室やスタイリストによって対応が分かれる理由
なぜ全ての美容室が同時施術を推奨しているわけではないのでしょうか。それは、縮毛矯正直後の髪が非常にデリケートだからです。縮毛矯正は、髪の内部構造を作り直す大きな化学変化を伴う施術であり、髪の毛は一定のダメージを負います。
そのデリケートな状態の髪に、エクステという「重み」や「接着剤による負担」を加えることを危惧するスタイリストもいます。特に、髪の毛が細い方や、すでにダメージが深刻な方の場合は、日を改めて施術することを提案されるかもしれません。
また、縮毛矯正の薬剤が完全に定着するまでに24時間から48時間ほどかかると考える理論もあります。この期間にエクステを付けると、地毛に負担がかかりすぎて、せっかくの矯正が取れやすくなったり、枝毛の原因になったりすることを心配しての判断です。
セルフで行う場合の大きなリスク
最近では、市販の縮毛矯正剤や通販で購入できるエクステを使って、自分で施術を試みる方もいらっしゃいます。しかし、縮毛矯正とエクステのセルフ同時施術は絶対におすすめできません。
プロの美容師は、髪のダメージレベルを毛先と根元で見極め、薬剤の強さを細かく調整しています。セルフで行うと、薬剤が効きすぎて髪がチリチリになる「ビビリ毛」になってしまうリスクが非常に高く、その状態でエクステを付けるとさらに悪化します。
また、エクステを馴染ませるためのカットや、配置のバランスも自分一人では非常に困難です。取り返しのつかないダメージを防ぐためにも、同時施術を希望する場合は、必ず高い技術力を持ったプロの美容師にお任せするようにしましょう。
縮毛矯正とエクステをセットで行うべき順番と大切な理由

縮毛矯正とエクステを同時に行う場合、その「順番」が非常に重要になります。順番を間違えてしまうと、仕上がりが不自然になるだけでなく、最悪の場合は施術自体ができなくなってしまうこともあるため、正しい流れを理解しておきましょう。
必ず「縮毛矯正」を先に行うのが鉄則
どちらを先に行うかという問いに対して、答えは一つしかありません。それは、「必ず縮毛矯正を先に行い、その後にエクステを付ける」という順番です。これは、どのような種類のエクステであっても変わらない大原則です。
縮毛矯正は、髪のうねりを取り、全体のボリュームをダウンさせる施術です。このベースが整っていない状態でエクステを付けてしまうと、後から矯正の薬剤を塗ることが物理的に不可能になります。エクステの結合部分に薬剤が触れると、劣化の原因にもなります。
また、アイロン操作を行う縮毛矯正のプロセスにおいて、エクステが邪魔になってしまいます。髪を真っ直ぐに整え、コンディションをフラットにした状態で初めて、エクステをどこに何本付けるべきかという正確な判断ができるようになるのです。
縮毛矯正後の地毛の状態に合わせるメリット
縮毛矯正を先に行う最大のメリットは、地毛が一番コンパクトに収まった状態でエクステの配置を決められることです。くせ毛の状態でエクステを付けると、後で地毛が真っ直ぐになったときに、エクステの馴染みが悪くなり隙間が目立つことがあります。
縮毛矯正でボリュームが抑えられた髪は、エクステが馴染みやすい最高のベースです。美容師さんは、まっすぐになった地毛の流れを見ながら、どこにエクステを配置すれば境界線が見えなくなるかを計算して付けてくれます。
さらに、縮毛矯正によって髪の表面が整い、ツヤが出た状態の地毛に合わせることで、エクステの毛質とのギャップを最小限に抑えられます。まるで最初からその長さだったかのような、自然で美しいロングヘアを目指すことができるのです。
順番を間違えた場合に起こるトラブル
もし、エクステが付いている状態で縮毛矯正を強行しようとすると、多くのトラブルが発生します。まず、エクステの接着部分(シールや編み込みなど)に縮毛矯正の薬剤が付着すると、接着力が弱まってエクステがすぐに外れてしまいます。
次に、アイロンによる熱の問題があります。多くのエクステは人毛であっても、結合部分に樹脂やゴムが使われています。縮毛矯正の高温アイロンがこれらの部分に触れると、溶けたり変質したりして、地毛にこびりついてしまう恐れがあるのです。
さらに、エクステが付いていると髪を細かく分ける(ブロッキングする)ことができず、地毛のうねりを十分に伸ばすことができません。結果として、縮毛矯正の仕上がりがムラになり、髪全体が汚い印象になってしまうため、順番は必ず守りましょう。
同日施術を選ぶメリットと事前に確認しておくべきデメリット

縮毛矯正とエクステを同時に行うことは非常に魅力的ですが、良い面ばかりではありません。メリットとデメリットの両方を正しく理解し、自分のライフスタイルや髪の状態に合っているかを判断することが大切です。
一度の来店で理想のヘアスタイルになれる
最大のメリットは、何といっても「時短」です。縮毛矯正には通常3〜4時間、エクステには1〜2時間程度の時間がかかります。これらを別々の日に行うと、移動時間や準備を含めて丸二日がかりのイベントになってしまいます。
同時に行うことで、その日のうちに「くせ毛の悩み解決」と「ロングヘアへの変身」を一度に達成できます。忙しくてなかなか美容室に行けない方や、大事なイベント(結婚式や成人式など)を控えていて、一気に綺麗になりたい方には最適です。
また、同じ美容師さんが担当する場合、縮毛矯正後の髪質を見越してエクステを選んでくれるため、デザインの統一感が出やすくなります。仕上がりのイメージを共有しやすく、満足度が高まるのも大きなポイントと言えるでしょう。
髪と頭皮にかかる負担は無視できない
一方で、デメリットとして最も大きいのが髪と頭皮への負担です。縮毛矯正は美容室のメニューの中でも薬剤のパワーが強く、髪へのストレスが大きい施術です。その直後に、髪を引っ張る力(テンション)がかかるエクステを付けることは、かなりのハードワークになります。
特に頭皮が敏感な方は、長時間薬剤に触れた後にエクステの重みが加わることで、かゆみや違和感を覚えることがあります。地毛への負担も増えるため、もともと髪が傷んでいる方の場合は、同時施術によってさらにダメージが進行するリスクもあります。
髪の健康を最優先に考えるのであれば、本来は縮毛矯正を行ってから1週間ほど期間を空け、髪の状態が落ち着いてからエクステを付けるのが理想的です。自分の髪の体力がどれくらい残っているか、美容師さんにシビアに診断してもらう必要があります。
長時間の滞在による体力的・精神的な疲れ
同時施術を行う場合、美容室での滞在時間は合計で5〜6時間に及ぶことも珍しくありません。ずっと座りっぱなしの姿勢は腰や首に負担がかかりますし、精神的な疲労も蓄積します。当日は体調を整えて、時間に余裕を持って臨むことが不可欠です。
また、長時間の施術は集中力も必要です。終わる頃にはヘトヘトになってしまうかもしれません。長丁場になることを想定して、本やスマホ、飲み物などを用意し、リラックスできる工夫をしておくと良いでしょう。
同時施術のメリット・デメリットまとめ
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 一度の来店で完了するため時短になる | 髪と頭皮への負担が蓄積しやすい |
| 全体の仕上がりの統一感が出る | 美容室での滞在時間が非常に長い |
| 即座に理想のスタイルに変身できる | ダメージ具合によっては断られる場合がある |
費用の目安とサロン選びのポイント
縮毛矯正とエクステを同時に行う場合、費用もそれなりに高額になります。縮毛矯正が15,000円〜25,000円、エクステ(40〜60枚程度)が15,000円〜30,000円とすると、合計で3万円から5万円以上かかることも一般的です。
サロンを選ぶ際は、安さだけで選ぶのではなく「縮毛矯正とエクステの両方の技術が高いか」を確認してください。どちらか一方しか得意でないサロンだと、片方の仕上がりに妥協が生じてしまう恐れがあるからです。
口コミサイトなどで「縮毛矯正とエクステを一緒にした」という投稿があるか探してみるのも良い方法です。経験豊富なサロンであれば、髪への負担を最小限に抑える処理剤などを使って、丁寧に施術してくれるはずです。
エクステの種類ごとの特徴と縮毛矯正との相性をチェック

エクステにはいくつかの種類があり、それぞれ縮毛矯正との相性が異なります。どの種類を選ぶかによって、馴染みやすさや持ちが変わってくるため、自分に合ったものを選ぶための知識を身につけましょう。
シールエクステと縮毛矯正の相性は抜群
現在、縮毛矯正と併用するのに最も推奨されているのが「シールエクステ」です。これは、薄いシール状の接着面で地毛を挟んで固定するタイプのエクステです。接着面が非常に薄くて平らなため、縮毛矯正で真っ直ぐになった髪にぴったりとフィットします。
凸凹が少ないため、地毛がストレートであればあるほど、エクステを付けている感覚(ボコボコ感)が外側から目立ちにくくなります。また、施術時間も他の種類に比べて短いため、長時間の滞在になる同時施術において負担を軽減できるのもメリットです。
さらに、シールエクステは根元近くから付けられるため、縮毛矯正で落ち着いたボリューム感を維持したまま、自然に長さを足すことができます。現在のトレンドでもあり、多くのサロンで第一選択肢となっているタイプです。
編み込みエクステを選ぶ際の注意点
昔ながらの「編み込みエクステ」は、地毛とエクステを三つ編みなどで編み込んで固定する方法です。耐久性が高く、太めの毛束でボリュームを出しやすいのが特徴ですが、縮毛矯正との組み合わせには少し注意が必要です。
縮毛矯正後の髪は表面が滑らかになっているため、編み込みが滑りやすく、時間が経つと緩んでしまうことがあります。また、編み込み部分は根元にどうしても厚みが出てしまうため、縮毛矯正でせっかくボリュームを抑えたのに、根元だけ膨らんで見えることもあります。
ただ、地毛がしっかりしている方や、地毛に動きを出したい方には向いています。縮毛矯正の直後に編み込みを行う場合は、いつもよりきつめに編んでもらうなどの調整が必要になる可能性があるため、担当者とよく相談しましょう。
超音波エクステやプルエクステの場合
最新の技術を用いた「超音波エクステ」や「プルエクステ」も、縮毛矯正との相性は比較的良好です。超音波エクステは専用の機械でケラチンなどの接着剤を溶かして固定するタイプで、結合部分が非常に小さく、自然な仕上がりになります。
プルエクステは、特殊な接合技術により結合部が米粒ほど小さく、持ちが良いのが特徴です。これらもシールエクステ同様、縮毛矯正で整えられたベースに付けることで、その繊細な仕上がりがより際立ちます。
ただし、これらの特殊なエクステは取り扱っているサロンが限られています。また、縮毛矯正で使用したトリートメント成分(シリコンなど)が髪の表面に強く残っていると、接着力が弱まる場合もあります。専用の処理を行ってくれるサロンを選ぶことが大切です。
施術後の髪を美しく保つための自宅での正しいケア習慣

縮毛矯正とエクステを同時に行った後の髪は、見た目は美しくても内側は非常にデリケートです。せっかくのスタイルを長持ちさせ、髪のダメージを最小限に抑えるためには、当日から始まる自宅でのケアが鍵となります。
施術後24時間はシャンプーを控えるのが理想
縮毛矯正の薬剤による形状記憶が安定するまでには、時間がかかります。一般的には24時間程度は髪を濡らさないことが推奨されています。エクステの接着剤も同様に、完全に定着するまでにある程度の時間が必要です。
当日すぐにシャンプーをしてしまうと、縮毛矯正の効果が弱まってうねりが戻ってしまったり、エクステのシールや接着部分が剥がれやすくなったりします。可能であれば翌日の夜まで、最低でも丸一日は洗髪を我慢するようにしましょう。
もしどうしても頭皮のベタつきが気になる場合は、ドライシャンプーを利用するか、ぬるま湯で頭皮を軽く流す程度にとどめてください。その際も、エクステの結合部分を強くこすらないよう注意を払うことが重要です。
ブラッシングとドライヤーの正しいやり方
エクステを付けている時のブラッシングは、毛先から段階的に行うのが基本です。根元から一気にブラシを通すと、エクステの結合部分に引っかかり、地毛ごと抜けてしまう原因になります。エクステ専用のタングルティーザーなどのブラシを使うと良いでしょう。
洗髪後のドライヤーも非常に重要です。濡れたままの状態で放置するのは、縮毛矯正の持続にとってもエクステの持ちにとっても最悪の行為です。湿ったままだとキューティクルが開いた状態が続き、ダメージが進行しやすくなります。
まずはタオルで優しく水分を吸い取り、根元の結合部分から優先的に乾かしてください。その後、毛先に向かって温風を当てます。最後は冷風で仕上げることで、縮毛矯正特有のツヤ感を引き出し、スタイルを固定することができます。
エクステが外れにくくなるヘアケア剤の選び方
日常的に使うシャンプーやトリートメント選びも慎重に行いましょう。特にシールエクステの場合、オイル分が多すぎるシャンプーや、洗浄力が強すぎるものは、シールの粘着力を弱めてしまうことがあります。
おすすめは、洗浄力がマイルドなアミノ酸系のシャンプーです。トリートメントを塗布する際は、「結合部分には絶対に付けない」ことを徹底してください。中間から毛先のみに塗ることで、接着面への油分の侵入を防ぎ、エクステの脱落を防止できます。
また、アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)も同様に、根元を避けて使用します。縮毛矯正とエクステで乾燥しやすくなっている髪を保護するために、保湿力の高いミルクタイプやオイルタイプを適切に使い分けましょう。
【注意点】
・寝る時は髪をゆるく三つ編みにすると、枕との摩擦や絡まりを防げます。
・海やプール、温泉などの成分は、エクステの結合部を劣化させやすいため注意が必要です。
縮毛矯正とエクステを同時に楽しむための大切なポイントまとめ
縮毛矯正とエクステを同時に行うことは、一気に理想の自分に近づける素晴らしい方法です。くせ毛の広がりを抑え、指通りの良いストレートロングを手に入れることで、毎日の鏡を見る時間が楽しくなるでしょう。
成功のための最大のポイントは、「必ず縮毛矯正を先に行うこと」と「信頼できるプロの技術者に相談すること」です。この順番を守り、自分の髪の状態に合わせた適切な施術を受けることで、仕上がりのクオリティは格段に上がります。
また、施術を受けた後のアフターケアが、その美しさを維持するための要となります。正しいブラッシングや丁寧なヘアドライを習慣にし、デリケートな髪を優しく労わってあげてください。
時短と美しさの両立を叶える同時施術。メリットとデメリットを天秤にかけ、納得のいく形でチャレンジしてみてください。あなたの髪が、これまで以上に輝くことを心から願っています。



