せっかく美容院で縮毛矯正をかけてサラサラのストレートヘアを手に入れたのに、仕事や家事で髪をまとめなければならない場面は多いですよね。「縮毛矯正の次の日に結ぶと跡がついてしまうかも」と不安に感じている方も少なくありません。実は、施術直後のデリケートな状態を正しく理解していれば、どうしても結ばなければならない時もリスクを最小限に抑えることができます。
この記事では、縮毛矯正の次の日に髪を結ぶ際の注意点や、跡をつけないための具体的な方法、万が一跡がついてしまった時の対処法まで詳しく解説します。美髪を長くキープするために必要な知識を身につけて、縮毛矯正後のデリケートな期間を安心して過ごしましょう。髪への負担を減らすアイテム選びについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
縮毛矯正の次の日に結ぶリスクと髪の内部で起きていること

縮毛矯正を受けた直後の髪は、私たちが思っている以上にデリケートな状態にあります。美容院で施術が終わった瞬間は完璧なストレートに見えますが、実は髪の内部ではまだ大切な反応が続いています。この不安定な時期に無理な力を加えてしまうと、理想のストレートヘアが崩れてしまう原因になりかねません。
薬剤が定着するまでに時間がかかる理由
縮毛矯正は、1剤で髪の結合を切り、アイロンで形を整えた後、2剤でその形を固定するという工程で行われます。しかし、美容院での施術が終わったからといって、2剤による酸化反応(再結合)が完全に終わっているわけではありません。髪の内部では、空気に触れることで時間をかけてゆっくりと結合が安定していくプロセスが続いているのです。
一般的に、縮毛矯正の薬剤が完全に定着するまでには24時間から48時間ほどかかると言われています。この「定着期間」の間に髪を強く結んでしまうと、まだ不安定な状態の結合が「結んだ形」のまま固定されてしまう恐れがあります。これが、縮毛矯正の直後に結ぶことを避けるべき最大の理由です。髪の健康を守るためには、この最初の数日間をいかに優しく過ごすかが重要になります。
特に湿気が多い日や、髪が濡れている状態では、再結合のプロセスがさらに不安定になりやすい傾向があります。施術後すぐは、髪の内部組織がまだ「柔らかい」状態であるとイメージすると分かりやすいでしょう。この柔らかい時期に強い圧力をかけることは、形を崩す大きな要因となるため、できるだけ自然な状態で放置することが推奨されます。
結び跡が残ってしまうメカニズム
縮毛矯正の次の日に髪を結んで跡がついてしまうのは、髪の形状記憶性質が関係しています。髪を構成するタンパク質の結合が完全に固まりきっていない状態で、ヘアゴムなどによる強い圧迫が加わると、その部分の繊維が押しつぶされたような形で固定されてしまいます。これが、いわゆる「結び跡」や「折れ跡」の正体です。
一度ついてしまった跡は、ただ髪を濡らしただけでは取れないこともあります。縮毛矯正は熱と薬剤を使って髪の構造を組み替える強力な施術であるため、その直後に定着してしまった形は、通常の寝癖よりも頑固に残ってしまうのです。特に細いゴムやきついゴムを使用すると、一点に大きな負荷がかかり、髪の表面を覆うキューティクルを傷つける原因にもなります。
また、結び跡だけでなく、髪の断面が変形してしまうことで、その部分だけ光の反射が乱れ、ツヤが失われて見えることもあります。せっかくの縮毛矯正による美髪効果を半減させないためにも、結合が安定するまでは物理的な刺激を最小限に留めることが大切です。髪を束ねるという行為は、想像以上に髪の繊維にストレスを与えていることを忘れないでください。
当日から翌日の過ごし方が持ちを左右する
縮毛矯正の持ちを良くするためには、施術当日から翌日にかけての過ごし方が極めて重要です。美容師さんが「今日はシャンプーを控えてくださいね」と言うのも、薬剤の定着を妨げないためのアドバイスです。この期間に髪を激しく動かしたり、きつく結んだり、耳にかけたりすることを避けるだけで、ストレートの持続期間は格段に変わります。
もし、次の日にどうしても髪をまとめなければならない場合は、短時間にする、もしくは非常にゆるくまとめるなどの工夫が必要です。長時間の放置は避け、用事が済んだらすぐに髪を解いて、ブラッシングで整えるようにしましょう。髪が自由な状態で過ごす時間が長ければ長いほど、薬剤の定着はスムーズに進み、美しい仕上がりが長く維持されます。
さらに、摩擦を避けることも意識しましょう。寝る時の枕との摩擦や、重いバッグのストラップに髪が挟まることも、定着前の髪にはダメージとなります。小さな注意の積み重ねが、数ヶ月後の髪の状態を左右すると言っても過言ではありません。縮毛矯正は高価で時間もかかる施術ですから、その価値を最大限に引き出すために、最初の数日間は髪を「箱入り娘」のように大切に扱ってあげましょう。
どうしても結びたい!次の日に結ぶ場合の正しい方法

仕事の規則や食事の際、あるいは運動をする時など、縮毛矯正の翌日であってもどうしても髪をまとめなければならない場面がありますよね。基本的には避けるべきですが、どうしてもという場合には、髪へのダメージと跡を残すリスクを最小限に抑える具体的なテクニックがあります。ポイントは「面で支えること」と「圧力を分散させること」です。
跡がつきにくいシュシュやスプリングゴムを活用
髪を結ぶ際のアイテム選びは非常に重要です。一般的な細いヘアゴムは、髪の一点に強い力が集中するため、最も跡がつきやすいアイテムと言えます。そこでおすすめなのが、布面積が広く、髪を優しく包み込むように固定できるシュシュです。シュシュは締め付けが緩やかで、圧力が分散されるため、縮毛矯正後のデリケートな髪に適しています。
また、プラスチックが螺旋状になっているスプリングゴム(コイルゴム)も有効です。スプリングゴムは髪を点で押さえるのではなく、螺旋の構造によって全体をゆるくホールドしてくれます。ホールド力がありながらも食い込みにくいため、結び跡を最小限に抑えることができます。どちらのアイテムを使用する場合も、何重にも巻き付けすぎず、落ちてこない程度の最低限の回数で留めるようにしてください。
最近では、シルク素材のシュシュも人気があります。シルクは摩擦が少なく保湿性も高いため、縮毛矯正後の乾燥しやすい髪を保護しながらまとめることができます。100円ショップなどで売っている安価なゴムよりも、髪に優しい素材や形状にこだわったアイテムを選ぶことが、将来の美髪への投資になります。お出かけバッグの中に、こうした「跡のつきにくいヘアアクセサリー」を常備しておくと安心ですね。
低い位置でゆるくまとめるローポニー
結ぶ位置も跡のつきやすさに影響します。高い位置で結ぶポニーテールは、重力によって結び目に強い負荷がかかりやすく、根元付近に折れ跡がつくリスクが高まります。おすすめは、首の付け根あたりの低い位置でまとめる「ローポニー」です。低い位置であれば髪の重みが分散されやすく、頭皮や髪の根元への負担も軽減されます。
結ぶ際は、髪をきっちりと引っ張り上げず、手ぐしでざっくりと集めるようなイメージで行いましょう。耳が少し隠れるくらいにゆるくサイドを余らせて、後頭部の低い位置でふわっとまとめます。この時、指を何度も通して強く引っ張るのではなく、最小限の動作でまとめるのがコツです。ルーズなスタイルは見た目にもおしゃれで、かつ髪へのダメージも抑えられる一石二鳥の方法です。
注意点として、ゆるく結んだからといって長時間放置するのは禁物です。移動中だけ、食事中だけ、といった具合に、必要がなくなったらすぐに解く習慣をつけましょう。また、解いた後は優しくブラッシングをして、髪の流れを整えてあげることも大切です。これにより、髪同士が絡まるのを防ぎ、ストレートのラインを維持しやすくなります。
結ぶ時間を最小限に抑える工夫
「結ぶか結ばないか」だけでなく、「どのくらいの時間結んでいるか」も、跡の残り方に大きく関わります。薬剤が定着途中の髪にとって、数時間の圧迫は致命的なダメージになる可能性がありますが、数分程度の軽いまとめ髪であれば、深刻な跡になるリスクを下げることができます。生活の中で、どうしても必要な瞬間だけを結ぶように意識してみましょう。
例えば、洗顔の時はヘアターバンやクリップを活用し、お辞儀をする程度の短時間であれば手で押さえるなどの工夫ができます。食事の際も、サイドの髪をバレッタで軽く留める程度にすれば、全体をゴムで縛るよりも遥かに負担を減らせます。仕事中も、電話応対やデスクワークの間は解いておき、移動や会議の時だけまとめるなど、こまめなオン・オフの切り替えが効果的です。
縮毛矯正後の「ちょい結び」テクニック
1. クリップを使って「挟む」程度にする(バネが強すぎないものを選ぶ)
2. 仕事が終わった瞬間に速攻で解く
3. 解いた後に髪を手で軽く振って空気を入れ、結び目をほぐす
このように、日常のちょっとした意識で髪への負担は劇的に変わります。縮毛矯正後の2、3日は、自分の髪が「ガラス細工」であるかのように慎重に扱うことが、長期間にわたる美しいストレートヘアを楽しむための秘訣です。無理に我慢しすぎてストレスを溜めるのではなく、賢い工夫で乗り切りましょう。
縮毛矯正後に避けるべき髪への刺激とNGアイテム

縮毛矯正の翌日に結ぶこと以外にも、注意すべき刺激はたくさんあります。良かれと思ってやっている習慣が、実は縮毛矯正の仕上がりを台無しにしているケースも少なくありません。特に定着期間中は、髪の形状に変化を与えてしまう物理的な刺激を徹底的に排除することが、ツヤ髪を維持するための近道となります。ここでは避けるべきアイテムと行動を確認していきましょう。
きつく締まる細いヘアゴムやヘアピン
最も避けたいのは、ビニール製や細いゴム、そして金属製のヘアピンです。これらは髪を非常に強い力で一点集中させて固定するため、たとえ短時間であってもくっきりと跡がついてしまいます。特にビニールゴムは髪に張り付きやすく、外す時にキューティクルを剥がしてしまう恐れもあるため、縮毛矯正直後の使用は絶対に控えましょう。
ヘアピンについても、髪を強く挟んで固定するタイプは厳禁です。前髪が邪魔で留めたい時は、跡がつかないように設計された「前髪クリップ」や、面で押さえるタイプのマジックテープ式の髪留めを選んでください。これらのアイテムは、美容師さんも施術中や仕上げによく使用するもので、髪への負担が非常に少なく設計されています。普通のピンは、髪の内部結合がしっかり安定するまで引き出しの奥にしまっておきましょう。
また、ヘアアクセサリーの重さにも注意が必要です。装飾が重いバレッタやヘアクリップは、その重みで髪が引っ張られ、根元に負担がかかります。縮毛矯正後の髪は薬剤の影響で一時的に強度が落ちていることもあるため、なるべく軽量で、髪を優しく包み込んでくれるようなアクセサリーを選ぶのが正解です。見た目の可愛さだけでなく、髪への優しさを優先した選択を心がけてください。
耳にかける習慣にも注意が必要
意外と盲点なのが、髪を耳にかけるという何気ない習慣です。サイドの髪を耳にかけて過ごしていると、その部分に「くの字」のような折れ跡がついてしまうことがあります。特に耳の後ろから首元にかけての髪は細く柔らかいため、癖がつきやすい部位です。縮毛矯正の翌日に髪を下ろしているから安心、と思っていても、耳かけによる癖が残ってしまっては台無しです。
定着期間中に耳にかけてしまうと、耳の形に沿った湾曲がそのまま固定されてしまい、髪を下ろした時にそこだけが浮いて見えたり、外側にハネたりする原因になります。どうしても顔周りの髪が邪魔な時は、耳にかけるのではなく、柔らかいヘアバンドをゆるく装着するか、顔にかからないようにカットの工夫を美容師さんにお願いするのが理想的です。
もし無意識に耳にかけてしまったことに気づいたら、すぐに髪を前に戻して、手ぐしで整えましょう。長時間同じ状態で固定されることが問題なので、頻繁に位置を動かしていれば、深い跡になるのを防げる可能性が高まります。しかし、基本的には「耳にかけない」という強い意志を持って過ごすことが、完璧なストレートヘアを維持するためには欠かせません。
帽子やヘルメットの長時間の着用
外出時の紫外線対策としての帽子や、自転車・バイクに乗る際のヘルメットも注意が必要です。これらは頭部全体を圧迫し、さらに内部に熱や湿気がこもりやすいため、縮毛矯正後の髪には非常に過酷な環境を作り出します。湿気は髪の結合を緩ませる性質があるため、帽子の中で蒸れた状態で髪が圧迫されると、変なうねりやペタンとした潰れ跡がつく原因になります。
特に帽子のサイズが小さく、頭にぴったりとフィットするタイプや、ニット帽のように髪全体を包み込むものは避けましょう。どうしても帽子を被る必要がある場合は、サイズに余裕のあるハットを選び、髪を潰さないようにふんわりと乗せる程度にするのが理想です。また、室内に入ったらすぐに脱いで、髪の間に指を通して空気を含ませ、湿気を逃がしてあげることが大切です。
ヘルメットを被らなければならない場合は、内側にシルクのインナーを挟む、あるいは脱いだ後に即座にドライヤーやブラッシングでケアできる環境を整えておくことが重要です。移動手段を変えるのが難しい場合は、施術のタイミングを連休前にするなど、しばらく帽子やヘルメットを使わずに済む時期を選ぶのも一つの手ですね。
万が一結び跡がついてしまった時の対処法

気をつけていたけれど、うっかり結び跡がついてしまった!そんな時でも焦る必要はありません。早い段階で正しく対処すれば、跡をリセットできる可能性があります。大切なのは、無理に引っ張ったり強い力で熱を加えたりしないことです。髪の性質を利用して、優しく元のストレートに戻してあげましょう。ここでは自宅でできるリカバリー方法をご紹介します。
霧吹きで濡らしてドライヤーで再セット
結び跡がついてしまった時の第一選択は、水で濡らすことです。髪の水素結合は水に濡れることで一時的に切れるため、跡がついた部分を根元からしっかりと濡らし、形を整え直すことができます。この時、表面だけを湿らせるのではなく、跡がついている部分の内部まで水分が行き渡るように、しっかりと霧吹きで濡らすのがポイントです。
濡らした後は、粗めのコームで優しく髪の流れを整えます。次に、ドライヤーの温風を上から下に向かって(キューティクルの流れに沿って)当てながら、手ぐしやロールブラシで軽く伸ばすように乾かしていきます。仕上げに冷風を当てることで、整った形がキープされやすくなります。縮毛矯正後の髪は熱に敏感なので、ドライヤーは近づけすぎず、20cmほど離して使用するようにしましょう。
もし水だけで戻りにくい場合は、寝癖直し用のミストや、熱から髪を守るアウトバストリートメントを併用するのも効果的です。ただし、シリコンが過剰に入っているものは髪を重くしてしまうため、サラッとしたタイプを選ぶのがおすすめです。水分と熱、そして適度なテンション(引っ張る力)を組み合わせることで、ほとんどの結び跡は目立たなくすることができます。
アイロンを軽く通す際の温度設定
ドライヤーだけで跡が消えない場合は、ヘアアイロンを使用して形を整えます。しかし、縮毛矯正をかけたばかりの髪に高温のアイロンを当てるのはリスクが伴います。縮毛矯正ですでに熱ダメージを受けている状態なので、追い打ちをかけるような高温設定は避けなければなりません。温度は140度から160度程度の低温に設定し、同じ箇所に何度も当てないようにしましょう。
アイロンを通す際は、一度にたくさんの髪を挟まず、少量ずつ(パネルごとに)丁寧にスライドさせます。跡がついている部分の少し上から挟み、毛先に向かってゆっくりと一度だけ滑らせるイメージです。何度も往復させると、摩擦でキューティクルが傷つき、ツヤが失われてしまうので注意してください。アイロンを当てる前に、必ず耐熱性のある保護剤をつけて髪をガードすることも忘れないでください。
アイロンは非常に強力なツールですが、縮毛矯正後のデリケートな時期には「最終手段」と考えておきましょう。基本は水とドライヤーでのケアを優先し、どうしても気になる部分だけをアイロンでポイント使いするのが、髪の体力を守るコツです。毎日アイロンを使い続けると、せっかくの縮毛矯正の効果が薄れるのが早まってしまうこともあるので、なるべく使わずに済むような習慣作りも併せて行いましょう。
美容室に相談すべきケース
自分で色々試してみたけれど、どうしても跡が消えない、あるいは髪がカクッと折れたまま戻らないという場合は、無理をせず施術を受けた美容室に相談しましょう。特に、縮毛矯正の薬剤が強すぎて髪が「炭化(熱による変質)」していたり、逆に薬剤の反応が甘くて癖が戻りやすくなっていたりする場合、素人の判断で過度な熱を加え続けるのは非常に危険です。
多くの美容室では、施術後1週間から10日間程度の「技術保証期間」を設けています。うっかり跡をつけてしまった場合でも、正直に状況を話せば、適切なトリートメントや微調整を行ってくれることが多いです。プロの目で髪の状態を確認してもらうことで、これ以上のダメージの進行を防ぎ、最適なリカバリー方法を提案してもらえます。髪の状態が悪化する前に、早めに連絡することをお勧めします。
美容室に連絡する際は、「いつ、どのようなアイテムで、何時間くらい結んでいたか」「その後どのようなセルフケアをしたか」を正確に伝えると、美容師さんも原因を特定しやすくなります。早めの相談が、美髪を守るための最大の防御策です。
また、もし跡がついた原因が「自分の扱い」ではなく、施術そのもののムラであった場合も、プロならすぐに見抜いてくれます。自分で無理に直そうとして取り返しのつかないダメージを与えてしまう前に、プロの手に委ねる勇気も必要です。縮毛矯正は非常に高度な技術を要するメニューですから、アフターフォローも含めて美容師さんとのコミュニケーションを大切にしましょう。
縮毛矯正の効果を長持ちさせるヘアケア習慣

縮毛矯正の次の日に結ぶのを我慢できたとしても、その後のヘアケアが疎かになっては元も子もありません。ストレートヘアを1日でも長く、美しく保つためには、日々の何気ない習慣をアップデートする必要があります。縮毛矯正をした髪は、見た目はツヤツヤでも内部は「手術後のような状態」であることを忘れず、特別なケアを心がけましょう。
当日のシャンプーを控えるべき本当の理由
「縮毛矯正をした当日はシャンプーをしないでください」というアドバイスの裏には、化学的な根拠があります。前述した通り、髪の内部で2剤による再結合が完全には終わっていないため、シャンプーに含まれる界面活性剤や、お湯による膨潤(髪が膨らむこと)が、その定着を阻害してしまう可能性があるからです。また、シャンプー時の揉み洗いや摩擦も、不安定な髪には大きな負担となります。
理想的には、施術後24時間はシャンプーを控えるのがベストです。もし夏場で汗をかいたり、どうしても気持ち悪かったりする場合は、お湯だけで流す「湯シャン」に留めるか、洗浄力の非常に優しい弱酸性のシャンプーを少量だけ使うようにしましょう。ただし、トリートメントはしっかりと行ってOKです。髪の乾燥を防ぎ、キューティクルを保護するためにも、中間から毛先にかけては重点的にケアしてあげてください。
翌日以降のシャンプー選びも重要です。洗浄力が強すぎる市販のシャンプー(ラウリル硫酸系など)は、縮毛矯正で敏感になった髪から必要な水分や栄養まで奪い去ってしまいます。アミノ酸系の洗浄成分を主とした、保湿力の高いシャンプーに切り替えるだけでも、ストレートの持ちや手触りは格段に良くなります。美容師さんがおすすめする専売品は少し高価ですが、縮毛矯正の頻度を下げられると考えれば、結果的にコストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。
髪を濡らした後はすぐに乾かすのが鉄則
縮毛矯正をしている方にとって、濡れたままの髪で放置することは「最大のタブー」です。髪は濡れるとキューティクルが開き、内部のタンパク質が流出しやすい状態になります。また、水分を含んで柔らかくなった髪は摩擦にも弱く、枕とのスレなどで簡単にダメージを受けてしまいます。何より、濡れたまま自然乾燥させると、その時に形が崩れやすく、せっかくのストレートがうねる原因になります。
お風呂上がりは、まず吸水性の高いタオルで優しく頭皮を拭き、髪は挟んで押さえるようにして水分を取ります。ゴシゴシと擦るのは絶対にNGです。その後、すぐにドライヤーを開始しましょう。ドライヤーの風は必ず根元から毛先に向かって当て、手ぐしで軽くテンションをかけながら乾かすと、よりツヤのあるストレートに仕上がります。8割ほど乾いたら冷風に切り替えることで、開いたキューティクルが引き締まり、ツヤが固定されます。
「完全に乾かす」ことが重要ですが、過度な乾燥(オーバードライ)にも注意が必要です。髪を触った時に「少しひんやり、でも湿っていない」くらいが理想的な状態です。ドライヤーの熱ダメージが気になる方は、最新の高機能ドライヤーを使用したり、熱に反応して髪を補修する成分入りのヘアオイルを導入したりするのも良いでしょう。毎日の「正しく、速く乾かす」習慣が、半年後の髪質を決定づけます。
摩擦を防ぐシルクのナイトキャップや枕カバー
寝ている間のヘアケアも、縮毛矯正の持ちを左右する重要なポイントです。私たちは一晩に何度も寝返りを打ちますが、その度に髪は枕と擦れ、摩擦ダメージを受けています。この摩擦がキューティクルを傷つけ、パサつきや広がりの原因となります。そこでおすすめなのが、シルク素材のナイトキャップや枕カバーの使用です。
シルクは人間の肌や髪に近いタンパク質構造をしており、摩擦係数が非常に低いため、髪への刺激を最小限に抑えてくれます。ナイトキャップを被って寝れば、寝返りによる絡まりを防げるだけでなく、髪の乾燥も防いでくれるので、翌朝の髪の収まりが驚くほど良くなります。「縮毛矯正の次の日に結ぶのが心配」という方こそ、夜の寝癖防止としても活用すべきアイテムです。
夜の美髪ルーティン3ステップ
1. お風呂上がり、10分以内にドライヤーで100%乾かす
2. アウトバストリートメントで保湿の膜を作る
3. シルクのナイトキャップで摩擦を徹底ガードする
ナイトキャップに抵抗がある方は、枕カバーをシルク製に変えるだけでも効果があります。綿のカバーに比べて摩擦が少なく、髪への負担を劇的に減らすことができます。こうした「物理的な刺激から守る」工夫を継続することで、縮毛矯正の真っ直ぐな状態が定着しやすくなり、サロン帰りのクオリティを長くキープできるようになります。日中のケアと同じくらい、夜のケアにも力を入れてみてください。
縮毛矯正の次の日に結ぶ不安を解消するQ&A

縮毛矯正の後の過ごし方については、細かい疑問がたくさん出てくるものです。人によって髪質や生活スタイルが異なるため、「自分の場合はどうなの?」と不安に思うこともあるでしょう。ここでは、多くの方が抱きやすい具体的な悩みについて、Q&A形式で詳しくお答えします。不安を解消して、ストレスのない美髪ライフを送りましょう。
何時間経てば普通に結んでもいいの?
結論から言うと、**理想は丸2日間(48時間)**待つことです。しかし、現代の薬剤は進化しており、多くの美容師さんは「24時間(翌日の同じ時間)経てば大丈夫」と案内することが増えています。24時間経過していれば、薬剤の主要な反応はほぼ終了しているため、通常の力で結ぶ分には深刻な影響が出にくくなっています。ですので、施術の翌々日からは、過度に心配せず結んでいただいて構いません。
ただし、髪が非常に細い方やダメージが深刻な方の場合は、結合が安定するのにさらに時間がかかることがあります。心配な場合は、3日間ほどは「ゆるく結ぶ」習慣を続けると、より安全にストレートを維持できます。逆に、施術から1週間も経てば、よほど無理な力を加えない限り、結んだだけで矯正が取れることはありません。期間に応じた適切な扱いを知ることで、不安を安心に変えていきましょう。
また、時間の経過だけでなく「シャンプーを一度済ませたか」も一つの目安になります。一度適切な方法でシャンプーし、正しく乾かす工程を通ることで、髪の状態がニュートラル(中性)に近づき、安定感が増します。1回目のシャンプーを無事に終えた後は、少しずつ通常のヘアセットを取り入れていっても大きなトラブルにはなりにくいでしょう。
仕事でどうしても結ぶ必要がある場合は?
仕事上のルールで結ばなければならない場合は、物理的な「跡」がつかないような工夫を徹底しましょう。前述したシュシュやスプリングゴムを使用するのはもちろんですが、一番のコツは**「結び目をこまめにずらす」**ことです。数時間おきに、数センチだけ結ぶ位置を上下にずらしたり、一度解いて手ぐしを通したりするだけで、一点への集中的な負荷を避けられます。
また、可能な限り「ネット」を活用するのも一つの手です。髪を束ねてからネットに入れれば、ゴム単体で縛り上げるよりも面で支える力が強くなり、跡がつきにくくなります。看護師さんや飲食店員の方など、衛生面でしっかりまとめなければならない場合は、この「面で支える」という意識を強く持ってください。仕事中はどうしても結び、通勤中や休憩時間は解いておく、というメリハリも非常に有効です。
職場が乾燥している場合は、結ぶ前に保湿力の高いバームやオイルを少量馴染ませておくと、髪の柔軟性が保たれ、折れ跡がつきにくくなる保護膜の役割を果たしてくれます。ただし、つけすぎると今度はその形をホールドしてしまうため、あくまで「薄く、均一に」を意識してください。環境に合わせて、できる範囲の対策を組み合わせていきましょう。
くるりんぱや編み込みはいつからOK?
くるりんぱや編み込み、シニヨンなどの本格的なヘアアレンジは、縮毛矯正から**少なくとも3日〜1週間**は空けるのが理想的です。これらのアレンジは、髪をねじったり折り曲げたりする工程が含まれるため、単純に結ぶよりも強いテンションが多方向からかかります。薬剤の定着が不完全な時期に行うと、不自然なうねりや広がりが定着してしまうリスクが高まります。
特に「くるりんぱ」は、髪を一度割って中に入れ込むため、根元付近に強い折れ癖がつきやすいスタイルです。縮毛矯正直後のストレートを美しく保ちたい時期には、最も不向きなアレンジと言えます。1週間ほど経過して、髪の手触りが落ち着き、内部の結合が完全に安定したと感じられたタイミングで、少しずつアレンジを楽しむようにしてください。その際も、最初はきつく編みすぎないスタイルから始めるのがおすすめです。
| ヘアスタイル | 推奨開始時期 | 理由 |
|---|---|---|
| シュシュでゆる結び | 24時間後〜 | 圧力が分散されやすくリスクが低いため |
| 普通のゴムで結ぶ | 48時間後〜 | 主要な結合の定着がほぼ完了するため |
| 編み込み・くるりんぱ | 3日〜1週間後〜 | 複雑なねじれが加わり、跡が残りやすいため |
| コテでのカール | 1週間後〜 | 熱による形状変化が強く働きやすいため |
このように、スタイルによって解禁時期をずらすことで、縮毛矯正の恩恵を最大限に受けつつ、おしゃれを楽しむことができます。せっかくかけた縮毛矯正ですから、最初はストレートそのものの美しさを堪能し、安定してからバリエーションを広げていくという心の余裕を持つことが、美髪への一番の近道かもしれません。
縮毛矯正の次の日に結ぶ際のポイントまとめ
縮毛矯正の次の日に髪を結ぶことは、基本的には避けるべきですが、適切な知識とアイテムがあれば過度に怖がる必要はありません。大切なのは、髪がまだ「形を変えやすい不安定な状態」であることを自覚し、優しく扱うことです。最後に、今回の記事でご紹介した重要なポイントを振り返りましょう。
・薬剤が定着するまでの24〜48時間は、可能な限り結ばないのがベスト
・どうしても結ぶ時は、シュシュやスプリングゴムで「ゆるく」「低く」まとめる
・耳かけや帽子、細いヘアゴムなどの強い刺激は避ける
・万が一跡がついたら、水で根元から濡らしてドライヤーで再セットする
・当日のシャンプーは避け、お風呂上がりは100%乾かすことを徹底する
・シルク素材のアイテムを活用して、寝ている間の摩擦をガードする
縮毛矯正は、あなたの生活を楽にし、自信を与えてくれる素晴らしい施術です。施術直後のわずかな期間だけ意識を高く持つことで、その後の数ヶ月間の髪の状態が劇的に変わります。今回ご紹介したケア方法を実践して、誰もが憧れるようなサラサラのストレートヘアを長く、大切に楽しんでくださいね。あなたの髪が、いつまでも美しく輝き続けることを願っています。


